ABOUT JAZZ
ジャズって興味はあるけど、よくわからない…
オシャレなイメージだったり、敷居が高そう…なんて思ってしまうかもしれないけど、ジャズって知れば知るほど本当に楽しくて素敵なんです!!
詳しい人はもちろん、まだ知らない人にも楽しんでもらいたい。
まずはジャズについて、ちょっと覗いてみてください♪
ジャズとは…
19世紀後半から20世紀初頭にアメリカのニューオリンズで生まれ、発展した音楽。
即興演奏と躍動的なオフ・ビートのリズムが特徴。
1920年代以降の工業化とともに、シカゴやニューヨークなど北部都市に渡り、デューク・エリントンらのビッグ・バンド・ジャズやベニー・グッドマン以降、主に白人によって行われたスイング・ジャズ(スイング)によってそのスタイルを確立しました。
第二次世界大戦後、演奏形態もコンボが主流になり、ジャズは鑑賞音楽としてさらに独自の発展を遂げます。
独創的なアドリブ演奏の中からバップと呼ばれるスタイルが登場し、チャーリー・パーカーらがこれを完成。
モダン・ジャズの基礎をつくることとなったのです。
さらにマイルス・デービスなどの登場で1950年代からモダン・ジャズは一気に成熟期を迎えました。
1960年には騒音に近い自由な演奏を目指すオーネット・コールマンらのフリー・ジャズやマイルス・デービス、ジョン・コルトレーンなどのモード・ジャズによってさらに表現範囲を広げ、以後ジャズはかつてないほど多様化し、また他ジャンルとの融合により新しい道をたどるのです。
Jazzの歴史
ジャズは、19世紀後半~20世紀初頭にアメリカ・ルイジアナ州にあるニューオリンズと言う港町で誕生したと言われています。
かつてニューオーリンズは、欧州から移住した人々や黒人とフランス系白人の混血であるクレオール、奴隷制度のあった時代にアフリカから労働力として強制的に連れてこられた人々など様々な人種が集まっていた町であり、彼らが共に暮すことによって新しい文化が生まれやすい地域でした。
そして、文化も言葉も異なる彼らが共通のコミュニケーションの方法として用いたのが音楽だったのです。
ブルースやゴスペル、ラグタイムなど、それぞれの異なる文化や表現方法を大事にしながら作り上げていった音楽がジャズだと言われています。
のちに、クレオールと黒人労働者たちによるブラス・バンドは、ディキシーランド・ジャズと呼ばれるようになりました。
Jazzの語源
ジャズの発祥がアメリカのニューオリンズであると言われていることはJazzの歴史でお分かりいただけたかと思いますが、実はJazzという言葉そのものはシカゴで生まれたという説があります。
1900年前半に、あるシカゴの有名なボードビリアンがニューオリンズでショーを行った際、そこで出合った“JASS MUSIC”に惹かれ、シカゴに戻った後にニューオリンズの黒人トロンボーン奏者、トム・ブラウンのJASS BANDを呼び寄せたのだそうです。
(※当時ニューオリンズの酒場や女郎屋を活動場所としていたバンドのことをJASS BANDと呼んでいました。JASSとはスラングで性行為、女郎屋をJASS HOUSEと言っていたそう。トム・ブラウンは当時「女郎屋の音楽」という意味で音楽家たちに見下されていたJASS MUSICという言葉をあえて自らのバンド名に取り入れて、“Tom Brown's Dixieland Jass Band”として活動していました。)
それからというものの、シカゴではJASS MUSICが人気となり、ニューオリンズのジョニー・ステインがリーダーをしていた"Stein's Dixie Jass Band"に、ニック・ラロッカと言うイタリア人(白人)を加えた新しいBANDが、初のジャズ・レコードを出し、これが世界中で大ヒットとなりました。
その後、シカゴではニューオリンズの「JASS」と区別するために「JAZZ」と変化させた言葉が使われるようになったという説があるのだそうです。
しかしながら、これもJazzの語源の一説であり、このほかにも様々な説があります。
例えば、
★1913年にサンフランシスコの新聞が音楽用語として使ったのが最初である。
★1917年ごろニューヨークでも徐々にJASS流行し始めたころに雑誌や新聞、看板などでJASSをJASZやJAZZと間違えて書かれたことからJAZZとしたほうがカッコイイとされた。
★チャールズというドラム奏者の名が『Charles』→『Chas』→『Jass』→『Jazz』へと変化した。
★フランス語で「くだらない話」とかアフリカ系アメリカ人に対する軽蔑を意味したとも言われる「jaser」が変化したもの。
などという説が多くあり、実際のところ、JAZZの歴史も語源も、正確で具体的なことはいまだにわかっていないそうです。